多額の粉飾決算が明らかになったワイン大手メルシャンに対し、東京証券取引所は24日、市場の信頼を損ねたとして上場契約違約金1千万円の支払いを命じた。メルシャンは「株主ら多くの関係者に迷惑をかけたことをおわびする」として、支払いに応じる方針だ。
水産飼料事業で、売り上げや利益を水増しする「循環取引」が行われていた。8月に決算を修正したが、2007年12月期~09年12月期で純損益が黒字から赤字に転落するなどしており、東証は「虚偽記載が投資判断に重要な影響を与えた」と判断した。
東証は25日付でメルシャン株の監理銘柄の指定を解除し、特設注意市場銘柄に指定した上で、不正を見抜けなかった内部管理体制の改善について報告を求める。
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