Saturday, September 25, 2010

米女優ローハンさん、刑務所収監 断酒治療欠席し禁固刑

【ロサンゼルス=堀内隆】米有名女優のリンジー・ローハンさん(24)が20日、米ロサンゼルス郡の刑務所に収監された。過去に飲酒運転で有罪判決を受けた際の保護観察条件を破ったためで、禁固90日の刑が科された。
 ローハン受刑者は2007年に飲酒運転などで2度逮捕され、保護観察期間中にアルコール依存症の改善コースに参加するよう命じられたが、今年5月のコースを欠席したため、裁判所が今月6日に禁固刑を言い渡した。AP通信は、実際の刑期はかなり短縮される見込みと伝えている。

謎めくリドリー世界に挑む萩原聖人 舞台「ガラスの葉」

心に消しがたい闇を抱える家族4人の危うい関係を描いた舞台「ガラスの葉」が26日~10月10日、東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演される。英国の劇作家フィリップ・リドリーが2007年に発表した作品だ。小宮山智津子翻訳。
 演出の白井晃はこれまでも「ピッチフォーク・ディズニー」(02年)、「宇宙でいちばん速い時計」(03年)とリドリー作品を手掛けており、これが3作目になる。萩原聖人、田中圭、平岩紙、銀粉蝶が出演。萩原は「ピッチフォーク――」に続き、リドリーの繊細で謎めいた世界に挑む。6300円、4200円。電話03・5432・1515(劇場)。

淡い3人暮らし繊細に 坂井真紀主演「スープ・オペラ」

互いに見知らぬ男女3人の、いっときの奇妙な共同生活を映す「スープ・オペラ」(瀧本智行監督)が10月2日から、各地で公開される。主演の坂井真紀は、生きることに少し不器用な女性の内心を繊細に演じている。
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 ルイ(坂井)は、古びた家で叔母(加賀まりこ)と暮らす。その叔母が若い男と結婚して出て行き、絵描きらしい見知らぬ中年男(藤竜也)がふらりと現れる。さらに、人気作家を交えた会食で雑誌社の青年(西島隆弘)と出会い、この3人の共同生活が始まる。ふと、通り過ぎるだけのような淡い出会いの中で、ルイは大切な人、大切な時間を見つめる。原作は阿川佐和子の同名小説だ。
 演技を通して、孤独と向き合った。「ルイは叔母と幸せに暮らしていても、きっと何か目に見えない孤独がおなかの底にすごくある。何か突き刺さるものを感じて、奥深くにある孤独を香らせたいと思った」
 ルイについて「際立ったキャラクターではないが、奥が深い」と語る。「光がきれいだな、風が気持ちいいな、と小さなことをちゃんと感じて生きていることを出したかった。うれしい半面、寂しさも感じるような人物を通して、感動の入り口である共感をしてもらえたら」
 最近は、リンチに遭う場面が壮絶だった「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」、恋も仕事もさえない女性の日常を映した「ノン子36歳(家事手伝い)」など幅広い役を演じた。
 40歳。舞台に出演したことが、糧になっているといい、特に劇団☆新感線の「髑髏(どくろ)城の七人」への出演をあげた。「舞台は、作業も観客の反応もシンプルでダイレクト。舞台に立つと、自分はまだまだだなと思う。今までやったことのないスキル(技能)が求められるが、半面、演じる楽しさがより分かった」と話す。
 「俳優の仕事は自分の人生そのもので、運命共同体みたいな存在。ゴールがないので、息長く走り続けられたら」と語った。(小林裕子)

Phewが15年ぶりソロ エルビス・寺山修司をカバー

個性際だつ歌声で幅広いファンをもつシンガーのPhew(フュー)が、ソロ名義では15年ぶりになる新作アルバム「ファイヴ・フィンガー・ディスカウント~万引き」を出した。エルビス・プレスリーから寺山修司の歌まで、すべてカバーの異色作だ。
 1970年代末に日本最初期のパンクバンド、アーントサリーでデビュー。その後は坂本龍一やドイツのミュージシャンらとジャンルや国境を超えて活動してきた。近年はバンドMOSTなどでコンスタントに作品を出してきたものの、ソロ名義は95年以来、途絶えていた。
 「2000年代は、私のような歌声が届きにくい時代だと感じていた。時代や聴衆と共鳴する声ではない。元祖KYっていうんでしょうか。物心ついた頃から『場の空気を読めない』と言われていましたから」と笑わせる。
 本作でも、冷淡ではないがどこか突き放したような、我が道を行く声質と歌唱が屹立(きつ・りつ)している。「言葉からこぼれるものはたくさんある。世界は、単純に言い切れるもので成り立っていない。でも今は声の大きい者勝ち、賛同する人が多いことを言った者の勝ちっていう風潮ですね。そんな下品な時代に対峙(たい・じ)する気もある」
 収録曲はライブで歌うエルビスの「Love me tender」や寺山作詞の「時には母のない子のように」、中村八大作曲の「どこかで」「素晴らしい人生」、加藤和彦の「ふしぎな日」「青年は荒野をめざす」など意外な選曲だ。
 「オリジナル曲とは別の風景を、アルバム全体を通して見せたい」とPhewは言う。その風景とは「希望」だと、照れくさそうに話した。
 録音にはジム・オルーク、山本達久、山本久土、石橋英子、山本精一、元アーントサリーのbikkeが加わった。10月1日には録音メンバーがほぼ全員そろっての記念ライブが、東京・渋谷のクラブクアトロである。(近藤康太郎)

歌手UAさんの自宅、深夜に全焼 神奈川・相模原

25日午前1時50分すぎ、相模原市緑区名倉、歌手UA(ウーア)さん(38)の自宅から出火し、木造2階建て住宅約300平方メートルが全焼した。出火当時、1階にUAさんと夫の長谷川大樹さん(28)と長女(2)、2階にはUAさんの長男(13)と友人2人が寝ていたが、UAさんが出火に気づき、6人とも逃げて無事だった。
 津久井署によると、24日夜に1階居間にある鉄製の薪(まき)ストーブをつけて就寝したが、UAさんが起きた際にストーブの煙突付近から火花が飛び散っていたという。併設する1階建てスタジオは無事だった。同署はストーブが火元とみて原因を調べている。
 UAさんは1995年にデビューし、96年に「情熱」が大ヒットした。NHK教育では童謡で新境地も開いた。

鉄ギター、これぞ北九州の音 八幡製鉄所の鉄板加工

 北九州市小倉北区で25日始まった北九州ミュージックフェスタで、新日鉄八幡製鉄所(同市戸畑区)製の鉄板でボディーを作ったギターの演奏が披露された。
 ギターは同製鉄所が米国のナショナルレゾフォニックギターズ社に鉄板を送り、1年がかりで2007年に完成させたもの。世界に2本しかない。重さは約7・5キロ。
 この日は「B・B・Kirin」こと大手ビール会社員の大住智也さんが数曲を演奏。聴衆の喝采を浴び、「これぞ鉄の街・北九州の音」と満足げだった。

香川勝ち越し弾、今季4点目 内田は後半出場 独リーグ

 サッカーのドイツ1部リーグで日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは25日、アウェーでザンクトパウリと対戦。香川は今季4点目となる勝ち越しゴールを決めるなど、1得点1アシストで3―1の勝利に貢献した。チームは5連勝をマークした。
 好調の香川はトップ下で先発し、前半17分に絶妙の右クロスで先制ゴールをアシストした。1―1の後半5分には右クロスを冷静に右足でゴール左にけり込んで決勝点を奪い、同25分にベンチへ退いた。
 日本代表DFの内田篤人が所属するシャルケはホームでボルシアMGと対戦。今月初旬に左足小指を骨折した内田は後半開始から右サイドで4試合ぶりに出場し、存在感を示した。試合は2―2で引き分けた。(共同)